4.1.4. シナリオ設定画面

シナリオ画面の「設定」ボタンをクリックすると表示される設定ダイアログです。デフォルトコエの選択や、ユーザー言語辞書の選択などが行えます。ダイアログを閉じると、設定が保存されます。設定はシナリオごとに保存されます。

イコライザー

イコライザーを使用する

音声合成時にイコライザーを適用するか設定することができます。スライダーにより周波数域毎に+12dB~-12dBの範囲で音圧の調整が可能です。

有効にすると、シナリオ画面・ユーザー言語辞書画面等での音声合成および音声保存の全てにイコライザーが適用されます。

※ご注意:

  • イコライザーの効きは、出力ファイル形式・ビットレート・サンプリング周波数によっても変わってきます。
    「音声保存」で実際にファイル出力して確認することを推奨します。

デフォルトコエ選択

シナリオ画面で、コエが指定されていないエントリー(行)を音声合成する際の、デフォルトで使用するコエを選択します。

コエの作成などについては、 コエ編集 を参照して下さい。

ユーザー言語辞書選択

ユーザー言語辞書の選択ができます。入力テキストからの音声合成、および読み調整テキストへの変換処理時に適用される、オリジナルの読みやアクセントを登録した辞書である「ユーザー言語辞書」を選択します。

ユーザー言語辞書のリストが表示されるので、適用したいユーザー言語辞書のチェックボックスをオンにします。最大5つまで指定することができます。チェックをオンにすると優先順位が自動設定されます。優先順位を変更する場合は、優先順位列の「=」部分にマウスを持っていき、ドラッグアンドドロップで行を入れ替えると、上から順に優先順位が振り直されます。

ユーザー言語辞書は、全てのエントリー(行)の入力テキストに対する音声合成または変換の処理に適用されます。ユーザー言語辞書を変更しても、読み調整テキストからの音声合成には一切影響はありません。選択されているユーザー言語辞書の情報は、シナリオを保存する際にシナリオファイルへ保存されます。また、コエ毎に異なるユーザー言語辞書を設定することはできません。

単語再生コエを選択して、ユーザー言語辞書編集画面で音声合成する際に使用するコエを指定することができます。

ユーザー言語辞書の作成など詳細については、 4.4. ユーザー言語辞書の編集 を参照して下さい。

読み設定

シナリオ画面、コエ編集画面の入力テキストからの合成・変換処理に対して、読み方を指定することができます。ユーザー言語辞書編集画面での合成・変換処理では設定した内容に従わず、デフォルトの設定が適用されます。

※本設定は、読み調整テキストからの合成に対しては、一切影響しません。

項目 選択肢
数字 桁読み(デフォルト)、棒読み
記号 読まない(デフォルト)、読む
アルファベット カタカナ英語(デフォルト)、アルファベット

記号の読み設定で、対象となる記号は以下の通りです。

半角 15種

・ : ; / ' " ( ) [ ] { } 「 」 空白

全角 30種

・ : ; ― / … ‥ ‘ ’ “ ” ( ) 〔 〕 [ ] { } 〈 〉 《 》 「 」 『 』 【 】 空白

アルファベットの読み設定で、「カタカナ英語」の場合、辞書に登録されていない英単語については、綴りから読みを推測して読み上げます。

※ 「アルファベット」を選択している状態でも、KMABGNVWの前方に数字がある場合は単位記号として読まれます(例:「100J」→「ヒャクジュ'ール」)。アルファベットとして読みたい場合は読みタグ(<phoneme>)を使用してください。

その他設定

システム言語辞書、制御タグモード、NGワード検知、連続再生時の音声合成対象の設定を行います。

システム言語辞書

入力テキストを読みに変換する際に使用されるシステム言語辞書を設定します。デフォルトは「常に最新のシステム言語辞書を使用する」です。辞書が自動的に更新され、単語の読み方が変わることを避けたい場合は、システム言語辞書のバージョンを指定してください。

制御タグモード

入力テキストにおける制御タグの有効・無効を切り替えます。デフォルトは「有効」です。制御タグモードの切り替えは全てのエントリー(行)に対して一律に反映されます。エントリー(行)毎に有効・無効を個別に設定することはできません。

制御タグモードが有効の場合は、テキストをXML形式の制御タグにて修飾することができます。制御タグの使い方および詳しい仕様については、それぞれ 4.3.5. 制御タグの挿入 および 6. 制御タグ を参照して下さい。

制御タグモードが有効の場合は、テキストがXMLとして妥当ではない場合はフォーマットエラーになります。例えば、入力テキストに制御タグの要素以外で半角文字の < の記号が含まれていると、変換・合成処理を行うことはできません。制御タグの一部と見なされて、タグのフォーマットエラーとなります(全角文字の であれば、制御タグが有効の場合でも問題なく読み上げることができます)。なお、ルートタグは不要です。また、入力テキストにおいては入力の利便性を考慮して、実体参照( &amp; &lt; &gt; &quot; &apos; および &#34; 等の数値文字参照)ではない & の出現はエラーにならず &amp; と同等に扱われます。

NGワード検知

NGワード検知機能の有効・無効を切り替えます。デフォルトは「無効」です。有効の場合、アカウント管理サイトで設定したNGワードが含まれる音声合成はエラーとなり、以下のメッセージが表示されます。

NGワード「〇〇〇〇」が含まれているため、この文章は音声合成できません。

※ NGワード検知機能はオプションです。オプションをご契約いただいたアカウントでのみ利用できます。ご契約いただいていないアカウントでも本設定項目を変更できますが、無視されます。

連続再生時の音声合成対象

シナリオ画面の連続再生機能で、エントリー(行)に入力テキストと読み調整テキストの両方が入力されているときに、どちらを優先して再生するかを設定します。デフォルトは「読み調整テキスト優先」です。

シナリオ初期化

シナリオを初期化する

編集内容をクリアして初期状態に戻すことができます。

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